affetto akitaアフェットアキタ

03 東北

2023年度参加

affetto akita
アフェットアキタ

奥羽山脈を擁する秋田で生まれる新しい料理

麻布台アフェットの伝説はまだまだ続く

東北を代表するイタリア料理店の一軒「アフェット秋田」は秋田市から南へ20kmほど離れた、由利本荘市にある。店のすぐ近くを流れるのは鳥海山から生まれ日本海へと注ぐ子吉川。街の背後には奥羽山脈につながる深い森と山々。「アフェット秋田」はそんな自然に恵まれた環境にある。オーナーシェフの村上茂氏は東京麻布台にあった「アフェット」で研鑽を積んだ後、生まれ故郷である由利本荘市に戻り2017年に「アフェット秋田」をオープン。

その店名を引き継いだのだ。秋田ならではの旬の食材を使ったイタリア料理は実に奥深く魅力的なラインナップばかり。「ブロッコリーロマネスコのフラン真鱈白子とペコリーノサルドグレートリュフ」という日本海と地中海のコンビネーションは真鯛の白子をカプチーノ仕立てにしてあり「鮎のコンフィ」にはツルムラサキとアンチョビのソース。「鯵と焼茄子のテリーヌ」は燻製とんぶりをキャビア仕立てにしてある。イタリアを代表するシェフである、マッシモ・ボットゥーラは常々高口にする。「最上の食材とはシェフの頭の中にある」。村上シェフは地元秋田の素材とイタリアの食材を組み合わせ、誰も思いつかなかったような極上のイタリア料理を作る。それはなにより村上シェフの思考力の高さゆえに生まれてくるものなのだろう。

店の入り口にはこう書いてある「continuo di affetto」直訳するなら「絶え間ない愛情」だが同時に「アフェット続編」という意味がある。村上シェフが料理技術を培った「アフェット」の伝説はまだまだ秋田の地で生き続けてゆくことだろう。