ZILLION / InterContinental Tokyo Bay
ジリオン / ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ
季節にあわせたテーマで華やかなるイタリア料理を創造








阿部料理長によるイタリア郷土料理をベースにしたクリエイション
東京・竹芝の「ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ」の1階にある「イタリアンダイニング ジリオン」は季節ごとにテーマを変えた創造性あふれるメニュー作りに定評がある。阿部洋平料理長は、名門「レストラン キャンティ 飯倉本店」はじめ「レストラン ファロ 資生堂」「アロマフレスカ」「ピャチェーレ」といった東京を代表する名店でキャリアを重ね、2013年の開業以来「イタリアンダイニング ジリオン」の料理長を務めている。
例えば2025年秋には芸術の秋をテーマにした名画とのコラボ「アートコース」を提供。ルネサンスの巨匠ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」を表現した「リボッリータ イン パデッラ」や、19世紀にシチリアで活躍した日本人女性画家・ラグーザ玉の植物画「こでまり」に想いを得たリング状のパスタ 、ヴェロネーゼの代表作「カナの婚礼」をモチーフにし、有機オリーブオイルと赤ワインソースで深みを加えた「子羊のロースト 藁の香り」、そしてアルチンボルドの「四季(秋)」をイメージした秋のフルーツたっぷりのプレデザートと 、ミュシャのポスター作品「ショコラ・イデアル」に着想を得たチョコレートデザート など記憶に残る料理の数々だった。
2026年夏には南イタリアのアマルフィをテーマにした「Amalfi〜Summer feast〜」を考案、提供している。桃とブッラータ、生ハムを合わせた冷たい前菜やイカスミを練り込んだタリオリーニにトマト、ウニ、ズワイガニを合わせたパスタは南イタリアの夏を感じさせる味。ヒラメ、アカザエビ、貝をふんだんに使ったアクアパッツァはアマルフィらしさを最も感じさせてくれた。
阿部料理長はホテルダイニングの主流であるフランス料理に引けを取らないイタリア料理を提供したいと常に考え実践しているが、それは日本におけるイタリア料理の価値向上を目指すItalian Week 100の理念と同じ。より高みを目指す阿部シェフの哲学が料理の細部にまで宿っているのだ。
chef profile

阿部 洋平
YOHEI ABE
1980年埼玉県生まれ。1998年「レストラン キャンティ 飯倉本店」に入社。イタリア料理の基礎を学ぶ。「レストラン ファロ 資生堂」「アロマフレスカ」シャングリ・ラ 東京「ピャチェーレ」勤務後、2012年11月「ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ」入社。2013年3月オープン以来、現在まで「イタリアンダイニング ジリオン」の料理長を務める。
INFORMATION
東京都港区海岸1丁目16-2 ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ 1F[google MAP🔗]
Tel:03-5404-2222(代表)
営業時間:11:30~15:00(L.O. 14:30)、17:30~22:00(コースL.O. 20:00)
定休日:無休
➣ 公式WEB
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24歳の頃、社内料理コンクールで優勝した一皿を原点に長年にわたり進化を重ねてきた、料理長・阿部のシグネチャーメニュー。
着想の源となったのは、イタリア・サルデーニャ島に伝わる羊料理「Sa Cordula(サ・コルドゥラ)」。その特徴的な「編む」「包む」という発想に着目し、本来腸を用いるところを細く切ったじゃがいもに置き換え、仔羊のロースを幾重にも包み込むことで、現代の一皿へと再構築しました。
外側のじゃがいもは一本一本を細く切り揃え幾重にも重ねることで、羊の腸を編み込んだかのような独特の表情を生み出しています。香ばしく焼き上げたじゃがいものクリスピーな食感と、その内側でしっとりと仕上げた仔羊のロースとのコントラストがこの料理の核となっています。
ソースには仔羊の骨から丁寧に引いたフォンドボーを用い、羊そのものが持つ力強い旨味を凝縮。ジロール茸を添え、土や森を思わせる香りを重ねています。
さらに、提供時には燻製の香りをまとわせ、蓋を開けた瞬間に立ち上がる煙までを料理の一部として演出。味わいだけでなく、香りと視覚の両面から印象に残る一皿に仕立てました。
この料理は、その後テレビ番組の料理企画でも紹介・提供されるなど、様々な場で披露されてきました。
経験を重ねながらも基本にある、「素材を生かし、出来上がった瞬間の美味しさを届ける」という阿部の料理哲学は変わることなく、現在の技術と感性によって進化を続けています。
伝統料理に宿る発想を読み解き、身近な素材で新たな表現へと昇華したサルデーニャの食文化への敬意と創造性が息づく、原点にして今なお進化を続けるシグネチャーメニューです。

