イタリアを代表するクオリティ・ナッツ・ブランド「Pariani パリアーニ」発売記念イベントがヴァローナ ジャポン 株式会社主催で銀座「ファロ」にて開催された。当日「ファロ」には20名を超えるItalian Week 100参加シェフが来場し、イタリアからは「パリアーニ」創業者であるマティア・パリアーニ氏が来日。参加シェフに向けてブランドヒストリーや商品、企業コンセプトなどについて説明し、日本向け商品を使ったテイスティングが行われたのだ。

トリノに生まれたマティア・パリアーニ氏はトリノ大学農学部在籍時の2003年にナッツオイルの新しい抽出法について卒業論文を発表。自ら開発したナッツオイルやパウダーなどを持って「エルブリ」フェラン・アドリアや「オステリア・フランチェスカーナ」マッシモ・ボットゥーラ、「フレンチランドリー」トーマス・ケラーなど世界のTOPシェフを訪ね歩いたという。2010年に正式に起業したのちヘーゼルナッツやピスタチオ、松の実などのナッツ類のペーストやパウダーなどの加工、生産を始め、多くのシェフやパティシエからイタリアを代表するTOPブランドとして世界的に認知されるようになった。

「パリアーニ」のナッツ商品は100%天然素材のみで保存料、着色料、安定剤などの添加物や植物性油脂、砂糖なども一切添加していない。マティア・パリアーニ氏が「Mother Nature=母なる自然」と呼ぶ自然の恩恵を最大限尊重することをなによりも重要視している。また、栽培農家との関係性も重要視しており、技術指導などを行って品質維持に努めているだけでなく、「Pistacchio di Bronte DOP ブロンテ産ピスタチオDOP」の生産者組合にもシチリア外から唯一加盟していることも特筆すべき点であろう。

今回日本向け製品としてリリースされたのはヘーゼルナッツ、ピスタチオ、アーモンド、松の実の各種ラインナップ。イベントでは「ファロ」料理長浜本拓晃シェフと加藤峰子シェフパティシェエがこれらの製品を使ったオリジナル料理とデザートを参加シェフに提供し、ナッツの可能性についてさまざまな意見交換が行われる充実した会となった。「ファロ」では以前から「ヴィーガン・ガストロノミー」に積極的に取り組み、さまざまなナッツを料理やデザートに取り入れていたばかりでなく、ヴィーガンチーズも自ら作っていたほど。アジア全体を俯瞰してみるとヴィーガン、あるいはベジタリアン、あるいはプラントベースとはガストロノミーの世界において顕著なトレンドとなっており、ナッツは製菓材料としてだけではなく料理の世界においても今後ますます重要になっていくはずだ。

商品の問い合わせ
ヴァローナ ジャポン 株式会社
info.tokyo@valrhona-selection.com
パリアーニ公式サイト
valrhona.com/jp/11/1/pariani
https://pariani.org/en/
https://www.instagram.com/parianilab/

Amuse / Pistachio and Asparagus tart & Cabbage Hazelnuts (左から)アミューズ / ピスタチオ アスパラガス & 紫キャベツ ヘーゼルナッツ

Antipasto / Yellowtail and Pistachi Ravioli 前菜 / 鰤 アーモンドのフリット

Primo / Pumpkin and Pistachio Ravioli プリモ / ピスタチオブロンテと南瓜のラヴィオリ

Carne / Pumpkin Wild Boar Hazelnuts 肉料理 / 猪 ヘーゼルナッツ

Dolce / Rose and Cypress Almond ドルチェ / 薔薇と檜そして扁桃

Petit Four / Pine Nuts Mousse プティフール / 松の実のムース