6月から始まったIW100参加店舗全国訪問は、北海道から九州まで東京以外の地方編をほぼ終えて現在折り返して地点。そこで、これまでの訪問店の中で、特に際立つ才能と哲学を発揮する30代のヤングシェフ4人を紹介したい。「日本のイタリア料理店 sai」加藤了裕シェフ、「エッレ」(兵庫県)長屋恭平シェフ 、「ヴィラ デラ パーチェ」(石川県)平田明珠シェフ、「ローグ」(高知県)北村友和シェフ。いずれもヤング、とはすでに呼べないキャリアの持ち主だが、ここではあくまでも便宜上ヤングシェフと呼ばせていただく。また、IW100では11月のITALIAN WEEK終了後「ベストレストラン賞」「ベストパスタ賞」など各賞を発表する予定だが、才能あふれる若きシェフ1名に贈られる「ネクストクライマー賞」があることも追記しておきたい。


「日本のイタリア料理店 sai」(愛知県)加藤了裕シェフ 1985年生まれ

1985年愛知県生まれ。名古屋のリストランテで修行を積みイタリアへ。トリノ名店「リストランテ バリック」やシチリアの2ツ星「リストランテ ドゥオーモ」にて修行。2020年に「日本のイタリア料理店 sai」を開き2021年「RED-35ブロンズエッグ」入賞。


「エッレ」(兵庫県)長屋恭平シェフ 1985年生まれ

1985年岐阜県生まれ 地元岐阜の老舗イタリア料理店にて勤務、その後渡伊。トスカーナを中心に星付きリストランテにて研修。銀座「アルマーニ / リストランテ」大阪のレストランを経て現在の神戸「エッレ」のシェフに至る。


「ヴィラ デラ パーチェ」(石川県)平田明珠シェフ 1986年生まれ

1986年東京都生まれ。大学卒業後に料理の道に進む。都内のイタリア料理店勤務の後、食材探しに訪れた能登半島に惹かれ2016年に石川県七尾市に移住、レストラン「Villa della pace」をオープン。2020年、同市中島町の塩津海水浴場跡地へ移転、宿泊施設を併設したオーベルジュとしてリニューアル。


「ローグ」(高知県)北村友和シェフ1991年生まれ

2011年、フィレンツェにて料理修行 2020年「ヴィラサントリーニ」入社。スーシェフ就任。2021年「ローグ」シェフ就任。2022年ゴエ・ミヨ2022、2023、2トック。