
「Best Restaurant Award(ベスト・レストラン・アワード)」とは、Italian Week 100参加100店舗の中で最も優れたレストランに贈られるアワードであり、2025年度は札幌市にある「TAKAO」に決定した。「TAKAO」高尾僚将シェフは2023年度の第1回Italian Week 100では「Best Chef Award」を受賞。今回が二度目の受賞となる。
旭川に生まれた高尾シェフは東京やフランスで経験を重ねた後25才でイタリア料理に転向。北海道に戻ってから、より強く北海道を意識するようになった高尾シェフは自ら森に分け入り、エゾマツや山ウド、木の芽などさまざま植物などを自らの手で摘み、料理へと昇華させるようになる。また高尾シェフはアイヌの人々と知り合い、ともに森に入ることで貴重なアイヌの知恵を学び名作「トゥレプ」など他の誰も真似ができないイタリア料理を作り出す。また、自宅にある「TAKAOラボ」では自ら採取したさまざまな森の恵みを発酵、蒸留させてさまざまな料理への可能性を追求している。





その活動は「TAKAO」にとどまらず支笏湖の「アズーロ」、イノベーティブレストラン「MORISHIRO」、森を味わうジェラート「Lab del Bosco ラボ・デル・ボスコ 森の研究所」などますます多岐にわたっている。2024年5月に札幌で開催されたASEANTA(アセアンタ=東南アジア諸国連合観光連盟)ではVIPのためのディナーのシェフを務めて大成功を収め「今回アルコールや豚肉がNGなど、多少の食材の制限はあったのですが、イタリア料理とは世界各国の方々に幅広く提供できる素晴らしい料理だと改めて思いました」と日本のイタリア料理の未来の方向性まで示してくれた。

2025年統一テーマ「パスタの存在証明」で高尾シェフが披露してくれたのは「蝦夷鹿/白樺/昆布」。「北海道の森の恵み白樺と蝦夷鹿、椎茸のブロード、広尾町星屑昆布とトゥレプのクリア生地をパスタと解釈し蝦夷鹿スネ肉と栗カボチャ、ツノハシバミノのripieno。北海道の森に生息する蝦夷鹿、蝦夷鹿は白樺の樹皮を食す。その森にはオオウバユリや、椎茸が自生し先人のアイヌの方々はオオウバユリから昔トゥレプを抽出していた。北海道の森から海の食材を使用しグルタミン酸を味の軸として繋げ北海道の風景、文化、味をTAKAOのフィルターを通してパスタの存在証明とする」と高尾シェフは語る。他の誰もが真似できないパスタこそがイタリア料理におけるシェフの自己の存在証明だとするならば、アイヌ文化を踏襲したトゥレプは高尾シェフの存在証明に他ならない。
「TAKAO」高尾僚将シェフには事務局より「Best Restaurant Award 2025」をお贈りし、その活躍を永く表彰したい。受賞インタビュー動画は来春公開予定なので「TAKAO」ファンの皆様にはこちらも楽しみにお待ちいただきたい。

