ristorante 桜鏡
リストランテ サクラカガミ

御殿場の自然に囲まれた理想的な環境


洗練された透明感を持つレストランでありたいという想い

「リストランテ桜鏡」は富士山が真正面に見える御殿場にある。都心から車で1時間強の距離だが、ここまでくればその清涼なる空気感は都会とは大きく異なる。たとえ同じワイン、料理を口にしても全く異なる味わいになるのではないかと思えるほど、ここには豊かで静謐な時間が流れているのだ。

店名の桜鏡とはデュシェス・ドゥ・ブラバンというバラの和名のこと。その花弁の洗練された透明感に心を惹かれ店名にしたという。「リストランテ 桜鏡」ではイタリア伝統料理への深いリスペクトが如実に表現されている。日本とイタリアに共通するのは季節ごとの旬の食材に感謝し、尊ぶ精神性だ。食材が持つ本来の風味や味わいを最大限生かす調理法や思考も日伊共通。それは容易いことではないが、「エル・ブジ」などスペインやイタリアで学んだ長い経験を誇る黒羽徹総料理長は、その哲学を日々実践してる。

まずは揚げ立ての「穴子 さざえ 自家製畑のフリット」はパステッラ=生地はサクサクで塩もいい塩梅。すだちとナスのバーニャカウダソースでさっぱりと食べる。「丹波の黒豆と枝豆 ミントの冷製スープ」も夏らしい爽やかな味と香りで、豆をピュール状にする料理は南イタリアのマックゥ・ディ・ファーヴェを思い出す。「馬肉ローストのカルパッチョ」は馬肉をよく食べるシチリアのカターニアを連想させる料理。福耳唐辛子、パルミジャーノ、いちじくローストの蜂蜜マリネという付け合わせも甘さ、辛さ、旨味といったさまざまな要素が馬肉を一層引き立ててくれる。2023年度「パスタ未来形」にも登場した黒羽シェフのスペシャリティ。

「季節野菜のマルタリアーティ」は地元静岡特産の鰹節をパスタ生地に練り込み、鰹節からひいた出汁で茹でた特製パスタ。自家菜園でその日に一番いい野菜を使うと食材ありきの思考で、常に星付き高級店でキャリアを重ねた昔の自分からしたら考えられないという黒羽シェフの最新進化系パスタでもある。


chef profile

黒羽 徹
TORU KUROHA

1996年、北イタリアのイゼーオにてシェフ ヴィットリオ・フザーリに師事。スペインの「エル・ブジ」など各地において郷土に固有の食文化の研鑽を重ねる。2001年、レストラン設立プロジェクトに参加のため帰国。2002年、三島クレマチスの丘「ヴィラ ディ マンジャペッシェ」総料理長就任。2009年、三島クレマチスの丘「リストランテ プリマヴェーラ」総料理長就任。2019年、ミュゼオ御殿場 「タンタローバ」総料理長就任。2020年、レストランのリニューアルを指揮し「桜鏡」総料理長就任。


INFORMATION

静岡県御殿場市東田中3373-20 [google MAP🔗]
Tel:0550-70-6255
E-Mail:ristorante@sakurakagami.com
営業時間:ランチ: 11:30~15:00(L.O.13:30)ディナー:17:30~22:00(L.O.19:00)
※火曜日はランチのみ営業
※アレルギー食材がある場合は、ご予約時にお知らせください
定休日:水曜日、火曜日ディナー、不定休あり
公式WEB