








2025年10月19日(日)沖縄県西表島の「テラ イリオモテ」にて「第1回八重山パスタコンテスト 決勝大会」が開催された。主催・運営は「テラ イリオモテ」の鄭 彰彦(テイアキヒコ)シェフ。2025年度よりItalian Week 100に参加した鄭シェフは、参加100店舗中最南端にある西表島から西表ならではのイタリア料理を日々発信し続けている。その鄭シェフが準備、構想に長い時間を費やし、ようやく実現したのがこの「第1回八重山パスタコンテスト 決勝大会」だ。このコンテストは「八重山の明るい未来づくり ・八重山の未来を食で盛り上げる」を理念とし、誰かに食べてもらいたい、プレゼントしたいパスタをそれぞれの出場者が創作。八重山ナンバーワンのパスタ目指して「テラ イリオモテ」に集まったのだ。
当日の決勝大会は個人戦と団体戦の2部門で、料理デモンストレーションと試食を経て優勝者が決まるというシステムで行われた。記念すべき「第1回八重山パスタコンテスト 決勝大会」の結果は以下の通りだ。
【個人戦】
グランプリ/ 岩田一輝さん(AZZURA)プレゼントの相手:最愛の奥様〜最愛のカプレーゼ〜石垣島産トマトを練り込こんだ冷製タリオリーニ 石垣島産バジルのカプチーノ仕立て
準グランプリ/石原航さん(環境省)プレゼントの相手:最愛の奥様〜カマイ肉のジェノベーゼパスタ〜 季節の野菜を添えて
準グランプリ/長田一将さん (ばだんてぃーだ)プレゼントの相手:マグロを食べ慣れている島人や海人、ワイン好きな人〜近海マグロのラグー・ラザニア〜
【団体戦】
グランプリ/はいさい☆JK (大立鈴夏さん、奥平清笑さん、米盛和琉さん)プレゼントの相手:一番近くで支えてくれる親へ 〜私の大切な親に届ける「グルクンのペペロンチーノ」のパスタ〜
準グランプリ/大浜農園ファミリー(大浜香織さん、お子さま)プレゼントの相手:いつもお仕事を頑張ってるパパ〜大浜農園たまごのカルボナーラ〜おいしくなぁれの魔法をかけて
出場者たちのパスタはいずれも誰に食べてもらいたいか、というメッセージが明確でイタリア料理の原点である「家庭」に立ち返ったものである。それは忙しい日常の中で、ともすればわすれてしまいがちになる我々にとっても大いに参考になり、あらためて考えさせられるシンプルかつ究極的なコンセプトだ。今回の出場者全員に、そして誰よりもコンテストの実現に尽力した鄭シェフに心よりお祝いの言葉を述べたい。ちなみに鄭シェフはこのコンテストを今後10年間、20235年まで続ける予定だという。こうした一つ一つの活動がひいては日本のイタリア料理の価値向上につながると願ってやまない。

