Ristorante HONDA
リストランテ ホンダ

ミラノの名門で学んだ本多哲也シェフによる東京イタリアン


ミシュランの星を15年連続獲得の東京を代表するイタリア料理店

イタリア料理に従事する料理人にとって、修業先のレストランというのはその後のキャラクターや哲学を決定づける大きなエレメントとなっているのではないだろうか。オーナーシェフ本多哲也氏は10代の頃に渋谷にあった「トゥーリオ」猪狩シェフの元でイタリア料理を学び、1997年に渡欧。フランスでの経験を重ねてイタリアでは「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」「イル・ルオゴ・ディ・アイモ・エ・ナディア」という80年代から90年代にかけてミラノのガストロノミー界をリードした名店で研鑽を積む。

オールド・イタリア料理ファンにとって「トゥーリオ」や「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」「イル・ルオゴ・ディ・アイモ・エ・ナディア」は料理雑誌しかイタリア料理店の情報がなかった時代の憧れの名店だった。帰国後は片岡護氏の「アルポルト」スーシェフをつとめたあと2004年に「リストランテ ホンダ」をOPEN。こじんまりとした北青山の裏路地にある小さな名店は、大型レストランとは違った心落ち着く空間とサービスがとても心地よい。

「パンと鮎のきも」は温かい前菜で、鮎のグリルとムース仕立てにした素焼きの鮎のスープに浮かべた夏らしい一皿。「カッペリーニ イン ブロード」とはスープ仕立ての冷製パスタだが、島根県産ののどぐろを三枚おろしにして昆布締めにし、皮目だけ炙って、エシャロットとキャビア、そしてすだちで香り付け。のどぐろの骨でとった冷たいスープとともに食べる。のどぐろの上質な脂とキャビアのコンビネーション、そして細くて繊細なカッペリーニは軽快な食べ口だが、余韻が実に長い。「ナスと子羊のポルペッティのペンネ」はクミンとミントを効かせた子羊をミートボール状にし、グリルしたナス、溝の無いペンネ・リッシェを使ったパスタだ。

料理人として長いキャリアを持つ本多シェフだが、その料理はいつも斬新で軽快。時にユーモアを交えながらも完成度が非常に高い。それは引き出しの深さと大人の余裕がなせるわざであり、北青山という立地ももちろんあるが、なにより本多シェフが放つスタイリッシュな大人の雰囲気に惹かれて来る人も多いのでは無いだろうか。


chef profile

本田 哲也
TETSUYA HONDA

1968年神奈川県小田原市生まれ。1996年に渡仏、渡伊 1999年に帰国、西麻布「アルポルト」の副料理長に就任 2004年に北青山に「リストランテ ホンダ」をオーナーシェフとしてオープン、現在に至る。


INFORMATION

東京都港区北青山2-12-35 タートルストーン青山ビル 1F[google MAP🔗]
Tel:03-5414-3723
E-mail:info@ristorantehonda.jp
営業時間:ランチ 12:00〜15:30(L.O.13:30)ディナー 18:00〜23:00(L.O.21:00)
定休日:月曜日
※スマートカジュアル
公式WEB