Piatto Suzuki
ピアット スズキ

東京イタリアンを代表する正統派リストランテ


故平田勝シェフに師事しイタリア料理を学ぶ

麻布十番にある「ピアットスズキ」オーナーシェフの鈴木弥平氏は東京のイタリア料理界において、長年に渡り際立つ存在感を保ち続けている。

鈴木シェフは19歳でイタリア料理を志し、当時青山の「ラ・パタータ」でシェフを勤めていた故平田勝シェフに師事。平田シェフが独立して麻布十番に「クチーナ・ヒラタ」をOPENすると、平田シェフとともに移籍し、寝る間も惜しんでイタリア料理の勉強と習得に励んだ。1992年にはイタリアに渡り1年間料理学校やイタリア各地のレストランで修行。帰国後には故平田シェフの新店「ヴィノ・ヒラタ」のシェフとなり大いなる人気を得、35歳となった2002年には念願の自分のレストラン「ピアットスズキ」をOPENする。

そのコンセプトは一品一品に料理人としての技術を込めた、コース仕立てのイタリア料理を出すリストランテ」だ。伝統料理をベースとしながらも常に新しい料理を提供できるように、イタリア料理界の巨匠となった現在も鈴木シェフの進化は止まらない。

その進化の最新形態は2023年度「パスタ未来形」で鈴木シェフが披露してくれた「揚げペンネ カチョ・エ・ペペ」だ。鈴木シェフは、郷土料理あってのイタリア料理ですから、原型はあまり壊したくないという。それはイタリアのTOPシェフはじめ、イタリア料理に携わる多くのシェフに共通する理念。そこで鈴木シェフは、パスタを揚げるという斬新な試みに挑んだ。1時間かけ一度くたくたに茹でたペンネを乾かしてから揚げ、重くならない様にパルミジャーノのソースと、最後にペコリーノを擦り下ろす。サクサクの食感は非常に斬新なのだが、味わいはというとクラシックかつ上質なカチョ・エ・ペペ。生ハムはじめ輸入食材を手に入れる事が難しくなっている昨今、原点回帰という意味も含め地産地消を意識し、自分の中でイタリア料理へと落とし込んで昇華させる。 それが日本においてのパスタの進化、日本の食文化の未来へ繋がるものだと考える鈴木シェフの金言は大いに参考になる。


chef profile

鈴木 弥平
YAHEI SUZUKI

1967年生まれ。「ピアットスズキ」オーナーシェフ、「トラットリア・ケ・パッキア」オーナー。 19歳でイタリア料理の道へ。 平田勝シェフに師事し、平田氏独立に際して「クチーナ・ヒラタ」へ。 1992年よりイタリアへ1年間イタリア料理留学しイタリアの料理学校で学ぶ。 その後、単身でシチリア、トスカーナ、リグーリア、ピエモンテなど各地のリストランテで研鑽を積む。帰国後の1993年「ヴィーノヒラタ」のシェフに就任。 2002年独立し「ピアットスズキ」を開業。伝統的なイタリア料理を基本としながらも、旬の素材の持ち味を活かした料理を提唱。 2007 年から2021年「ミシュランガイド東京」1ツ星獲得。 2018年ゴ・エ・ミヨ (Gault&Millau)獲得。 2019年本場イタリアで行われたパネットーネコンテスト5大会に出場。 日本人初、全ての大会でファイナリスト、FIPGC主催では、金賞受賞。


INFORMATION

東京都港区麻布十番1-7-7 はせべやビル4F[google MAP🔗]
Tel:03-5414-2116
E-mail:piattosuzuki@atbb.ne.jp
営業時間:ディナー 17:00〜24:00
ランチ 要予約
定休日:日曜日
公式WEB