







「ダ・テッラ」は橿原神宮前駅から車で10分ほど、小さな川原集落にある。すぐ近くには「聖徳皇太子御誕生所」の石碑や、飛鳥時代に4つの国家寺院(宮寺)のひとつであった川原寺跡があり、周囲にはのどかな田園風景が広がっている。お店があるのは、飛鳥時代の大寺で国の史跡、川原寺跡のすぐそば。
中井宏和シェフは、生まれ育った築100年以上の古民家を改装し、2020年3月に「ダ テッラ」としてオープンした。店名はイタリア語で「大地から」を意味し、その名の通り中井シェフは家族と共に100種類以上の野菜や米、麦を自ら育て、他の誰も真似ができない独自の料理へと昇華させている。入り口に掲げられた家紋入りののれんをくぐるとよく手入れされた庭があり、靴を脱いで家の中に上がるとそこには周囲の風景からは想像できないような洗練されたダイニングスペースがあるのだ。